長年ビタミンの研究を続けています

ビタミンB6

ビタミンにはいろいろ種類があり、化学構造、作用も全く異なります。一般には大きく脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2つに分類されます。
ビタミンB6は水溶性ビタミンに入り、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12、ビオチン、リポ酸、葉酸、ニコチン酸などとともにビタミンB群と呼ばれます。ビタミンB群は体内の代謝に関与し、種々の栄養素を体内で分解する際に活躍する酵素の構成成分として作用します。ビタミンB群は水溶性のため吸収も良いのですが一度に大量に摂取しても余分なものは尿から排泄されてしまいます。そのため、欠乏症が明らかな場合以外は毎日所要量を経口的に補充するのが一番良い方法です。
ビタミンB6は生体内での誘導体はアミノ酸代謝に関与する多くの酵素の補酵素になっていて、アミノ酸を他のアミノ酸に変化させたり、調節を図るなどたんぱく質や脂質の代謝を円滑にする重要なビタミンで、肝臓では最も含有量の多いビタミンです。ビタミンB6は繊維質が充分であれば腸内細菌で作られますが食品添加物や人口着色料などが蓄積されると欠乏しがちです。また体内のインスリン生成を促進させる働きもあります。

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